「非正規従業員と福利厚生」(学会報告)
第40回・日本労務学会全国大会研究報告(神戸大学)
急速に増加する非正規従業員の労働条件は、正規従業員に比して低いことは明らかである。その中での福利厚生格差の問題は、常にその特性ゆえに議論されてきた。本報告は近年における先行研究を押さえた上で、商業・サービス系企業における非正規従業員への福利厚生メニュー提供の事例を参考に格差是正へのヒントを得ようとしたものである。商業・サービス系企業では古くから共済制度の活用が最も効果ある手段として工夫されてきた。企業における経営管理上の課題を前提にその可能性にアプローチした。