「社会経済の変化と企業福祉の動向 ~日本経団連の『福利厚生費調査』を踏まえて~」(学会研究会報告)
社会政策学会関東部会研究会(早稲田大学)
経済のグローバル化を背景に企業間競争は国際的にも国内的にも激しさを増している。競争での優位性は人件費によって左右されるが、少子高齢化の進展に伴って上昇する社会保険料負担は企業経営にとって重荷になってきており、その合理化がさらに求められてきた。その変化は「企業福祉の社会化をもたらしている」とする最新の研究(西久保浩二)を題材に、それが意味している問題と今後の課題を指摘した。