外国人労働者と福利厚生(12)外国人労働者の中には、自分の労働力を切り売りする「派遣」という仕組みから抜け出し、独立する動きを見せる者も出てきた。企業がそれを支援するわけではなく、その時に力になったのは過去に共に働いてきた同僚の外国人たちであり、全国に散っている仲間たちであった。1つの外国人労働者の家族を取材することを通して見えてきた彼らの期待と不安を論じた。それは母国に帰るか、日本に留まるかの遠くない選択への決断であり、日本で生まれた子供たちの言葉や教育の問題であった。住み続けるのか、帰国するのか。ライフプランは不透明である点を論じた。
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