「グローバル化社会における格差拡大と液状化を見据えて」
労働開発研究会 『労働と経済』 №1568
経済のグローバル化や少子高齢化が急速に進む中で、わが国の政治状況を反映して新しい経済政策が進められている。しかし、その経済政策による影響は格差拡大をもたらすことは言うまでもなく、これまで組み上げてきた社会制度の基盤となる現実に「溶解過程」を強いることになってくる。ジークムント・バウマンの「リキッド・モダニティ」が明らかにしているような「ソリッド(固体の)重い近代」から「リキッドな(液体の)軽い近代」へと本質的に変化している事態を見据えていく必要があることを論じた。pp.33-35