「サービス化社会における企業内福祉共済組織の研究」(学会報告)
第37回・日本労務学会全国大会研究報告(県立広島大学)
わが国における産業構造の変化が急速に進む中で、大企業は経営の合理化とともに事業の多角化に動いた。それは同時に内部サービスの外部化を促すものとなったが、内部から生じる「準内部労働市場」の拡大への対応として新たな人的資源管理上の課題に企業内福祉も機能した。そこで企業内福祉共済組織のグループ化が注目されるが、出向、配転、転籍などの労働者の雇用流動化と労働者ニーズにサービス化の影響を捉えつつ、当該組織がその中でいかなる変化を遂げたかを明らかにした。