「情報の『受け手』の2極化リスクがもたらすもの」
労働開発研究会 『労働と経済』 №1567
情報社会の進展に伴って情報端末も多様化し、情報を提供する方法も変化してきた。その中にあって労働組合の組合員に対して適切な情報伝達は可能であろうかという問題意識のもと、伝達先である組合員の「受け手」に希望的観測に流れやすい特質があることや噂レベルの情報に翻弄されやすい点を指摘した。その上でマクルーハンのマスメディア論を用いて「受け手」には情報収集に精緻で好む者がいる一方、これらに疎く、流れてくる情報を鵜呑みにする人々がいるリスクを背負っている点に留意する必要があることを論じた。pp.33-35