ここ数年のうちに大量の労働者が労働市場から去る。いわゆる「団塊の世代」の引退である。「変化する老後のライフスタイル」を特集テーマとした(財)生命保険文化センターの研究誌に、中高年サラリーマンの「これからの働き方」に向けた考察をまとめた。「NPO的な働き方」とは、単に利益を追求する組織的サラリーマンの行動思考に終わらず、より「社会貢献性」を視野に入れた働き方が充実したライフスタイルを育むと指摘する一方で、21世紀の少子高齢化社会が抱える様々な問題の解決がそれを必要としている点を論じた。
pp.21-27