「支持されるための信頼」
労働開発研究会 『労働と経済』 №1585
本稿は、労働組合が活動する際に必須である「信頼」に注目している。労働組合が「組合員を代表している組織」の1つであることは間違いない。しかし、それゆえに組合員から信頼されていると「高をくくる」危険性があることを指摘し、政治家の事例をもとに検討を行った。特に今日の政治の状況を眺めていけば、政治家がいかに信頼されていないかは周知のとおりである。支持されるための信頼は「高をくくる」風景を反省材料にして労働組合も気をつけていくことが求められる点を論じた。pp.36-37