「国の在り方とセーフティーネット」
共文社 『労働と経済』 1437号
新自由主義による「競争」を大前提にした国づくりへの取り組みが行われている。それは国の在り方を歪なものにしてしまう可能性を有している。これまで経済成長を支えてきた基盤は、国民生活の安定を目指して取り組まれてきた努力によって保たれてきた。福祉社会を築こうとする「共生」を念頭にセーフティーネットを再生させようとすることの重要性は、その意味からしてあるものと思われる。本稿は、セーフティネットの再布置を実現することの重要性を論じた。pp.16-17