労働組合は、単に企業に対して組合員の基本的労働条件の向上を求めていくだけの存在ではなく、さらに社会的活動に関わっていく中で自ら組合員福祉充実のために取り組んでいく必要がある。その活動の1つに労働者福祉における「連携」と「連帯」を広げていく活動がある。労働者福祉そのものは歴史も古く、労働組合の求心的な取り組みとして機能してきた。しかしそれは「人と人とのつながり」「人と社会とのつながり」という新たな切り口から検討される必要があり、NPOとの連携を視野に入れながら「社会に繋がっていく在り方」が求められていることを論じた。
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