人口の高齢化が著しい。その大きな要因に少子化の急速な進展がある。また人口の減少はわが国経済の衰退に繋がる重要な問題である。企業に対して少子化対策を講じるように求められる中で、その課題は労働組合にとっても重要な活動課題であることは言うまでもない。労働組合の中には社内で「出会い」を演出する取り組みを以前から行ってきたところが少なくないが、それ自体は労働組合活動への「参加」を促すものであった。同時に労働組合が結婚、出産、育児、教育への便宜を図る方策に積極的に取り組むことは、労働組合本来の賃上げ要求やその他労働条件の改善と同等の重要課題への取り組みと言える。福利厚生の充実活動そのものにしっかりとした意識を持って取り組む必要性を論じた。
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