国内外での企業間競争の激化が論じられて久しい。それはグローバル化する社会経済の中で当然とさえ言われている。企業が生き残りをかけて活動する時、独自の経営戦略に基づいて動いていく。そこには必ず「組織の連帯」が必要となる。連帯は関係者の承認、特に組織の構成員によって受容されなければならない。本稿は、近年における企業経営の在り方や組織運営の在り方を考えた時、リーダーシップを声高に連呼する中で、どれほど連帯的配慮がなされているのかに問題意識をもってまとめたものである。組織を率いる者の能力の1つを論じた。
pp.10-11