バブル経済崩壊後のデフレスパイラルは続き、物価の低下は不況で賃金が減少している国民の生活にとってはわずかな恵みである。しかし、生産側の立場に立てばコスト削減、ダウンサイジングをより進めなければならない事態だと言える。この状況にあって企業にも様々な創意工夫が求められているが、近年目立っているのは不正な形での利益の確保であり、不当表示、生産時における材料の偽装など企業の信頼を失墜させる事件である。それは「組織悪」とし防ぐことが出来なくなり、企業を倒産にまで追い込む。労働組はこれに加担してはならず、組織健全性への取り組みとして経営状態をチェックすると同時に以上のような不正防止に対する取り組むことが組合員の利益にある点を論じた。
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