「勤労者の生活意識から読み取る『ゆとり創造』のための課題」
共文社 『労働と経済』 1008号
「勤労者の生活意識調査」の結果から、彼らの「ゆとり」を求める意識の中に芽生えているものの詳細な内容と動向を分析した。「ゆとり」には時間的、空間的、金銭的なものを背景として「精神的なゆとり」への課題があり、それが人間的な暮らしを担保する「生活の質」に関わる問題を左右していくことを検討した。ゆとりを創造する創意工夫が待たれるが、それは単に「あればいい」のではなく、充実したものと感じられる提供の方法があるように思われる点を論じた。pp.2-5