「カフェテリアプランの導入構想と社会保障の改革 ~研究会による企業福祉改革の提案とその意味~」
(社)財形福祉協会 『財形福祉』 第27巻第6号
わが国で初めてカフェテリアプランを導入したのはベネッセコーポレーションであった。1995年4月に誕生したこの制度は多くの注目を集めたが、その誕生の背後には、当時の厚生省の果敢な取り組みがあった。本稿は、将来の社会保障制度の後退と改革を視野に入れた厚生省の政策的意図を検討すると同時に、その導入に際して展開した研究会の特徴、取り上げたテーマや議論を報告書から検証し、カフェテリアプランの導入の構想を社会保障改革の論理と意義から解明しようとしたものである(労働福祉の世界(10))。pp.26-28