「『労働福祉』という言葉とその周辺～1960年代から70年代までの文献を中心に～」

（社）財形福祉協会　『財形福祉』　第26巻第9号

社会保障､企業福祉､労働者福祉（労働組合等）の3つの分野における福祉施策群を｢労働福祉｣と定義した故・平田冨太郎教授の問題意識を出発点に､｢労働福祉｣という施策の持つ意味を歴史的な展開過程の中で明らかにしている。特に1960年代から1990年代にわたる文献をあげ､その内容の考察を通して｢労働福祉｣の解釈が多元化する点を捉えた。労働福祉研究の源流から今日の職域における勤労者福祉問題への接近方法を模索しようとしたものである（労働福祉の世界（1））。
pp.24-27