1990年代に入って企業のダウンサイジングが顕著となってきた。経営の合理化・効率化の一環として中間管理部門の縮小は避けられず、外部委託による処理方法が取り入れられるようになってきた。ベンチャー企業としてオペレーション機能を売りにする受託企業も増え、アウト・ソーシングは時代のトレンドの1つとなってきた。企業福祉においてもそれは顕著な傾向となっている。本稿では、企業福祉事業の外部委託化による運用がいかなる部分で行われ、今後、企業福祉全体にそれはどのような影響をもたらすのかを論じた(企業福祉は今(4))。
pp.24-26