生涯福祉ビジョンを策定して労使が企業福祉を再構築していく過程では、従業員自身が企業福祉施設・制度をどのように活用していくのか、利用の利便性を上げて使いやすくした場合、どのような工夫が可能なのか、また長く継続して目標達成に至った場合、次のステップにどのように踏み込んでもらうかなどの問題を同時に考えていかなければならない。それは「自立ソフト」を同時に考え、組み込んでいかなければならないことを意味している。従業員ニーズへのきめ細かな対応という側面でプログラムを検討しなければならず、本稿ではこれらの点についての留意事項を論じた(企業福祉の再構築を考える(13))。
pp.58-62