「地域包括支援センターにおける認知症高齢者と介護家族へのアウトリーチ機能の検討」（査読付き）

地域包括支援センターにおける認知症高齢者と介護家族を対象としたアウトリーチによる事態好転の経験と役割・条件の機能を検討した。全国の地域包括支援センターを対象に質問紙調査を実施し、有効回答が得られた845人を分析対象とした。アウトリーチの役割と充足する必要のある条件の内的構造を因子分析により検討し、役割因子は2因子、条件因子は1因子抽出された。その後の判別分析で、役割因子の2因子が認知症高齢者と介護家族に特化した認知症ケアの事態好転の経験項目に寄与することが示唆された。
pp.780-791
久松信夫.小野寺敦志.加藤伸司.矢吹知之.

日本認知症ケア学会誌第14巻第4号