「イギリスにおける年金改革の基本的視点」
本稿では公的年金と私的年金(職域年金)との関係を整理しつつ、サッチャー政権下でのイギリス年金改革の背景と内容、特質を考察し,今後の年金改革ひいては社会保障改革の基本的視点を論述している。つまり、年金改革を財政的視点に偏重するのではなく、生活保障の名に値するナショナル・ミニマムを基本的視点として年金改革を分析・検討することが、21世紀における社会保障の枠組みを構築する際に肝要なのである。pp.95-106
東北福祉大学紀要 第13巻(通巻16号)