「公的年金制度における普遍主義の位置づけ-対概念との関係性を中心として-」
本稿は、スピッカーの普遍主義と対概念の意味づけを踏まえつつ、普遍主義と対概念が公的年金制度のなかでどのように位置づけられてきたのかという点に関して検討した。その結果、概念的には普遍主義との対概念として位置づけられていた共同体主義と個別主義は、現実的には必ずしも対立するものではなく、公的年金制度に複雑に内包されていたことが理解された。pp.1-14
東北福祉大学大学院研究論文集・総合福祉学研究(No.9)(東北福祉大学大学院総合福祉学研究科)