「少子社会と年金改革」
本稿では、2004年に予定されている「年金改革」に向けて論議されている事柄を、少子化への対応と視点から整理して、検討を加えたものである。年金におけるさまざまな支援策では、女性や高齢者の労働力を確保する観点から効果は見られても、少子化の歯止めにどれだけの効果があるか疑問もある。その意味においても、少子化に対して年金のみならず幅広い論議が求められていることが示唆された。pp.69-80
福祉社会の現在と行方(東北学院大学社会福祉研究所研究叢書Ⅵ)