「社会保障における介護保険の位置付けー介護保険から介護保障そして老後保障へー」

施行間近に迫った介護保険はさまざまな問題点が指摘されているが、これら諸問題は,介護保険の枠組みの中で解決可能な問題なのか、それとも社会保険としての介護保険における限界の問題なのか、混在した議論がなされているように思われる。そこで本稿では、この点を整理し解決策を若干模索している。また,社会保険として限界があるからこそ、介護保障の視点からの積極的な介護保険の位置付けが必要となり、生活の中の介護という視点に立てば、老後保障の中での介護保険、介護保障のありかたが肝要となる。
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社会福祉研究室報（東北福祉大学社会福祉研究室）第9号