「公的扶助の本質に関する一考察―『自立』の概念を中心として―」(査読有)
わが国の生活保護制度は社会保障的な性格と社会福祉的な性格の二つの性格をもつと理解されている。とはいえ社会保障的性格としては最低生活を保障するという所得保障という点では共通理解が得られているが、社会福祉的性格については「自立」が何を意味し、それを助長することはどのようなことなのかが明確にされていない。そこで本稿では、自立の内容を検討し、社会保障における生活保護の位置付けを明確にすることを課題としている。pp.43-68
経済研究年誌(東北学院大学大学院経済学研究科)第9号