「公的年金改革と財政に関する一考察」
本稿は、公的年金と財政との関係に焦点を当て、公的年金改革の課題を考察している。「はじめに民営化、積み立て方式ありき」という視点ではなく、公的年金の目的や役割を前提とした議論の積み重ねが必要なのである。つまり、公的年金改革の際に、年金財政論を語る前提として、「社会保障とは何か」「公的年金とは何か」という大きな論点がそこに内包されているのである。pp.13-25
東北福祉大学紀要(第22巻、通巻25号)