「公的年金と私的年金―生活保障における保険の枠組みを中心として―」
本稿では,生活保障における保険の枠組みの視点から、公的年金と私的年金の連関のありかたを論述している。社会保障としての公的年金の守備範囲を明確にすることなくして、私的年金との補完関係のありかたを問うことはできない。つまり給付額の量的補完関係のみならず、質的補完関係の側面からの吟味が、年金改革が進行している今日こそ求められる分析視点であるように思われる。pp.83-96
社会福祉研究室報(東北福祉大学社会福祉研究室)第3号