「所得保障としての生活保護の課題―1980年代の『転換期の社会保障』を中心として―」
本稿においては、「高齢化社会の進展」あるいは「転換期の社会保障」という1980年代の趨勢の中で,生活保護が抱えている諸問題・課題を、内在的機能としての所得保障の側面から検討すると共に、国民の生活保障における生活保護の意義を改めて考察している。漏給を防止し捕捉率を高めるために、また「真の豊かさ」を実現するためにも国民生活の根底を支えている生活保護のありかたが改めて問われていると思われる。pp.207-220
東北福祉大学紀要 第16巻(通巻19号)