「ベトナムの世代間における家族意識に関する研究 －都市部と農村部の調査にも基づく考察－」

ベトナムの世代間における家族意識に焦点をあて、都市部と農村部の調査に基づいて現代家族の特徴および社会に対する意識について論考した。解明する為の方法として、ベトナム戦争時代を体験した世代と戦後生まれ世代とに大別して、20代、30代、40代、50代に区分して各世代間における特徴を整理し、さらにはその上位目的として、都市住民と農村住民との共通点、相違点を明確化した。また、1986年からドイモイ政策を取り入れたことで各世代間にどのような影響を与えたかを分析し、家族機能の変容および家族意識の変化について論考した。
pp.121-138

東北福祉大学　『東北福祉大学研究紀要』 第34巻(通巻37号)