学会発表:「ベトナムの高齢者への生活支援に関する一考察-農村のソーシャル・サポート実践研究」

日本社会福祉学会第62回全国大会 早稲田大学

ソーシャル・サポートの重要性が緊急課題であるとの認識から、担い手である介護専門職には専門教育・専門技術を習得できる環境整備（法制度も含む）と生活支援へのマネジメントが求められる。ベトナムでは、社会変動に伴って家族機能の変容を招き、特に農村部では家族形態や家族のライフスタイルが変化したことで高齢者世帯が増加し、介護専門職に対する専門性と役割はますます社会的関心が高まっている。しかし、その実態は「専門職」の人材育成・養成に対する国家的政策の進展はしていない。　
本発表では、試行的に農村で実施した「ソーシャル・サポート実践研究」の研究成果の一部を分析することで、今後の展望について論考した。なお、本研究は科学研究費補助金(基盤研究Ｃ)「ベトナムにおける高齢者福祉対策としてのソーシャル・サポートシステムの実証研究 」(研究者代表:赤塚俊治)による研究成果の一部である。