ホーチミン市では高齢者の路上生活者を街の治安維持や美観確保を理由に半強制的に施設に「隔離・収容」しているという現実が存在している。ベトナムでは介護福祉に関する概念及び、専門性は確立されておらず、施設介護職員に対する専門教育・研修システムについても未整備である。今後、ベトナムの高齢化率は上昇傾向にあり、施設を利用する高齢者が増加すると推測される。本研究では、主観的QOLを測定し、解析したデータを基にしながら報告を行った。なお、本研究は科学研究費補助金(基盤研究B)による研究成果の一部である。
赤塚俊治、後藤美恵子、生田目学文