わが国の社会福祉政策としての問題点や社会を構成する成員であるはずの知的障害者が社会的存在として疎外、差別及び人権が尊重されていない社会構造の矛盾について、過去の歴史的変遷を通して実証的に論述した知的障害者福祉に関する著書である。本書の特徴としては研究視点を社会学の基本的理論枠組みを応用させながら、新たなに変化した社会背景と新制度の課題、矛盾を論理的に論述している。しかし、本書の文章の中身は初めて関心を寄せる読者にも理解ができるように、可能な限り文章を分かりやすい表現で論述しながら展開した。
総p.226