「慶長奥州地震と相馬中村藩領の復興」(査読付)
平成23年3月の東北地方太平洋沖地震は、「千年に一度の大津波」と表されたが、慶長16年(1611)の「慶長奥州地震」もまた北海道松前藩領から奥州南部の相馬中村藩領にかけて多大な被害をもたらした。この慶長奥州地震」に遭遇した相馬中村藩は、本拠を小高城から中村城に移転して藩主権力を強化するとともに城下集落を構築し、また海岸部に松林を造成、内陸部では「堤」=溜池を設置することによって、被災地の復興に努めたことを諸資料から追究した。14頁
『東北福祉大学研究紀要』第41巻