脳卒中患者における背面開放座位と経口摂取が機能的自立度に与える効果
背面開放座位の状況で経口摂取を行なうことで、ADLが拡大するか検証した. 研究開始から14日後(当該病棟の平均在院日数より)に機能的自立度評価表(Functional independence measure以下FIMとする)の運動ADLの11項目を点数化し, 非経口摂取群と経口摂取群の違いを比較した.背面開放座位の効果により, 自律神経の活性化が図れ, ADL回復の助長につながったと考える. さらに経口摂取は, 知覚や味覚の刺激を与え意識の中枢である脳幹網様体や大脳皮質の活性化につながる
仙台医療センター医学雑誌