【目的】介護老人保健施設の通所サービスを利用する高齢者の趣味活動の有無と健康関連QOLとの関連を検討した。【方法】65歳以上の通所サービス利用者で、MMSEスコアが10点以上であった233人(女性171人、年齢83±7歳)に対して、趣味活動に関するアンケート調査を実施し、SF-8を用いて健康関連QOLを評価した。そして、趣味の有無で2群に分け、趣味の有無を独立変数、SF-8の身体的サマリースコア(PCS)と精神的サマリースコア(MCS)を従属変数とし、共分散分析を行った。【結果】趣味あり群は186人、趣味なし群は38人であった。年齢と性別は両群間で有意差を認めなかった。趣味あり群の要介護度は趣味なし群よりも軽かった(p<0.01)。年齢、性別、要介護度を共変量とした共分散分析の結果、趣味あり群のPCSとMCSはいずれも趣味なし群よりも有意に高かった(どちらもp<0.01)。【考察】通所サービス利用高齢者のうち、趣味を持つ者は持たない者よりも健康関連QOLが高いことが明らかとなった。通所サービスにおいて、趣味ない高齢者に趣味活動ができる場を提供し、趣味を持たせることが、健康関連QOLの向上につながる可能性があると考えられた。