2000年初頭から現在にかけて精神科領域全体としても精神科作業療法においても,様々な変化が起きており,転換期を迎えている.精神科作業療法は制度上の問題等による制約が多い中で,対象者の目的や価値のある生活行為を実現していくために,多職種連携や作業療法士が創意工夫をしながら多様な小集団プログラムの実践や個別的関わりが必要である.
今回,「対象者の生活行為に向き合う作業療法」というテーマのもと,精神科領域全体,精神科作業療法における現状を踏まえ,小集団プログラムや精神科における生活行為工場マネジメントの活用実践について紹介し,筆者なりの考え,意見,方向性等を論述した。
梅津雄志