「θ位置への移動に課せられる一様性の条件」
生成文法理論の極小主義以降、多くの先行研究で仮定されてきた名詞句のθ位置からθ位置への移動に着目し、この種の移動には「一様性の条件」が課せられることを主張する。この条件を仮定することにより、英語の結果構文、義務的コントロール構文、心理述語構文の逆行束縛現象、コントロール動詞の補部選択という現象に統一的な説明が与えられるということを示す。pp.99-104
第129回日本言語学会予稿集