通所リハビリテーションを利用している高齢者の作業遂行に対する自己認識を明らかにし,客観的・主観的QOLの諸側面との関係を検討した.その結果,意味ある作業を多く実施していると認識する高齢者は,客観的QOLである対人関係と環境面が充足し,主観的QOLである生活満足感や心理状態が保たれていることを明らかにした.また,実施している作業の多くに満足していると認識する高齢者は,客観的QOLの健康面が安定しているだけではなく,対人関係と環境面が充足していた.
10(1・2):7-14
籔脇健司,宮前珠子,山田孝