特別養子縁組を選択し出産した生みの親に関わった助産師が生みの親をどのように理解し、どのような気持ちを抱きながら関わったのかを明らかにした。助産師は女性の背景、妊娠に対する認識・行動、子どもに対する態度など、多面的な方向から女性を肯定的・批判的に理解していた。また、女性を受け入れられない気持ちを抱きながらも、女性と子どもの将来を考えていたことが明らかになった。助産師に対して、社会的養護対象である女性への関わりを学ぶ機会、チームアプローチ構築の必要性が示唆された。
安部葉子 佐藤眞理 小山田信子 佐藤喜根子