標準型車いすに比較し、バックサポートに胸郭・骨盤サポートを有する車いすは、脳卒中後片麻痺者の上肢活動時の非対称性改善に寄与するかを座位姿勢および圧力分布の面から検討した。脳卒中後片麻痺23例を対象とした。上肢活動後は、両車いすにて姿勢の崩れが計測されたが、骨盤サポート付き車いすでは、上肢活動後も崩れは小さく、部分的には改善が見られた。座面の圧力分布も同様の傾向があった。バックサポート形状は上肢活動を通じた脳卒中後片麻痺者の座位姿勢に影響する可能性を示唆した。
2020;15(4):e0231860.
Ukita A, Abe M, Kishigami H, Hatta T.