臨床施設における新人OT教育の現状を明らかにすることを目的に、スコーピングレビューを実施した。合計791編の文献が同定され,最終的に5編を採択した.臨床施設での教育実践内容は,事例検討プログラムを主とし,OT独自のMTDLP活用や,CCSを基盤とした教育が展開されつつあることが明らかとなった.一方,教育効果は独自性が高く,教育方法の妥当性検討が必要と考えられる.本研究の知見を基に,臨床施設内での新人OT教育実践を再考し,実施内容および教育効果のエビデンス構築を進める必要性があることを示唆した.
野坂康博,菊池祐介,山田竜大,浮田徳樹.