探索的に精神科領域における「車椅子シーティングの現状を調査すること」、「シーティングの可能性を抽出すること」を目的にアンケート調査を行った。抽出内容から、精神科領域でのシーティング活動の実現には、精神科領域全体での個別的介入への人的・物的“環境”調整が必要と示唆した。また、抽出された精神科特有“症例”へのシーティング介入は報告に乏しく、抽出された“効果”が期待される4カテゴリ指標をもとに、シーティングが及ぼす影響を精査することは、今後の精神科領域でのシーティング介入“効果”を検証する土台になる可能性を示唆した。
浮田徳樹,梅津雄志, 大場綾希子,宮島真貴.