本研究では,非同期・分散・自己学習の授業形態である資料配付型オンライン授業を対象に,学習効果の検証を行った。同一授業の序盤と終盤の授業内提出物で,自己学習が行えているかどうかを評価基準とした点数の比較をすることと,同一授業の当該年度と前年度の履修者の成績の比較をすることの2点の調査を行った結果,下記のことが分かった。①授業資料内にフィードバックを盛り込むことにより,事前・事後学習を含め自己学習を適切に実施する学習者が増加した②同期・集合・自己学習の授業形態である対面型授業時の単位修得者と比較して,資料配付型オンライン授業の単位修得者は,レポートの点数と総合点が上昇した。