その他

基本情報

氏名 宮林 幸江
氏名(カナ) ミヤバヤシ サチエ
氏名(英語) Miyabayashi Sachie
所属 健康科学部 保健看護学科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル・テーマ

配偶者喪失の悲嘆とうつについての明確化

単著・共著の別

 

発行又は発表の年月

202202

発表学会等の名称

日本グリーフ&ビリーブメント学会 第4回学術大会 Web開催

概要

【目的】配偶者喪失の悲嘆とうつ(大うつ病性障害)の有無と両者の特徴を考察する
【方法】質的記述的研究デザイン.手順:1.全記述の分類。2.うつ反応部分をDSM-5 及日本うつ病学会指針の9項目にて分類。対象者は書籍を使用:女性A氏60歳,夫は胃がん診断の半年後に死亡63歳. 危篤連絡中に他界.傍を離れたと親族が強烈に非難.怒り・不信に陥る.5年後の述懐 男性Z氏64歳,妻は心疾患に耐え30歳過ぎに出産,5年後脳卒中にて半身麻痺・言語障害を負う. 59歳突然死,病弱な妻を全面的に支えた.
【結果と考察】うつ病診断(大うつ病性障害)の要の質的量的な深さ2点,まず“長く気分沈む・抑うつ感”:「A明るい陽射しに落ち込み…布団に戻る/ 夫に見放された人生とは何か」Z仕事の気力喪失(5ケ月欠勤)…親子心中でもと年中考える/ 毎日仏前で悄然たる姿」。次に“興味・関心の喪失”:「A庭は荒れ丹精込めたバラは散々」「Z動物どころか自分もどうなっても…/ 魚や小動物を随分と殺した」。以上うつ診断が可能であり男性はまさに該当する。女性に頻発の絶望と不信感:「Aひとりで生きるのが…心細くて/ 灰色の霧雨に何も見えない/ もしかして夫の裏切り」などうつ5項に該当。男性は漫勉に8項目に該当した。悲嘆が大うつ病と深く関わり、同時にスピリチュアルペイン「A生きている価値はあるの」「Z魂が抜けた」が根源に存在する死別悲嘆の特徴をみいだせる。 那須虎太郎 宮林幸江