本研究は糖尿病合併患者に対する糖尿病自己管理支援プログラム開発の予備研究として行った。
研究対象者は、糖尿病合併患者：20歳以上で2型糖尿病の診断を受けており、認知症の診断を受けていない方。支援者（看護師・精神保健福祉士）：経験年数が3年以上で、精神疾患と糖尿病を有する方に支援を行ったことがある方とした。
データ収集方法としては、糖尿病合併患者、看護師、精神保健福祉士に対し、インタビューガイドに基づいたグループインタビューを実施した。また、インタビュー後にリカバリーの説明をした上で、糖尿病自己管理支援プログラムの具体的な要件についてワークショップを行った。
結果及び考察としては、糖尿病合併患者については、6名に研究説明を行い、同意を得られた4名に対しインタビューとワークショップを行った。対象者の精神疾患としては全て統合失調症の方であった。看護師及び精神保健福祉士については、同意を得られた3名に対し、インタビューとワークショップを行った。
糖尿病合併患者の課題としては、糖尿病教育を受けたことがあっても生活に反映することの難し出会ったり、精神保健福祉士と看護師の連携の必要性、リカバリーゴール設定やピアサポートとの連携が必要であることが分かった。
