論文

基本情報

氏名 中村 恵子
氏名(カナ) ナカムラ ケイコ
氏名(英語) Nakamura Keiko
所属 総合福祉学部 福祉心理学科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

題名

「適応指導教室での充実感と登校行動との関係(査読付き)」

単著・共著の別

共著

概要

適応指導教室に通級する中学生360名に質問紙調査を行った結果,適応指導教室から原籍校への登校行動は、以下の段階を経て形成されることが示唆された。①適応指導教室充実感が高まる、②適応指導教室から原籍校への部分登校充実感が高まる、③「学校への挑戦」を決意する、④登校行動の形成という4段階である。また、「登校行動」を直接予測する要因として、適応指導教室での「仲間との関係」が抽出された。適応指導教室充実感下位尺度「相談員との関係」は,適応指導教室からの部分登校充実感下位尺度「教師との関係」,「学校への挑戦」を媒介して「登校行動」を予測した。しかし、パス解析では、適応指導教室からの部分登校充実感尺度「教師との関係」と「登校行動」の説明率が低く、適応指導教室での援助によって期待できるのは、「学校への挑戦」認知の変容までだと指摘できる。登校行動形成のためには適応指導教室だけでなく、原籍校の援助環境も視野に含めた援助が必要であることが示唆される。
Vol.44, No.1, pp.28-37.
小玉正博・田上不二夫

発表雑誌等の名称

カウンセリング研究

発行又は発表の年月

201102