関東甲信越47適応指導教室に通級する中学生360名と各適応指導教室相談員への調査研究である。自由記述調査から質問紙を作成し、適応指導教室充実感尺度と適応指導教室からの部分登校充実感尺度の2種類の尺度を開発、妥当性・信頼性を確認した。適応指導教室充実感尺度では「相談員との関係」「仲間との関係」「勉強」「活動」の4下位尺度18項目を,適応指導教室からの部分登校充実感尺度では「学校の勉強」「教師との関係」の2下位尺度6項目を精選した。併せて適応指導教室への通級頻度に貢献する因子は「仲間との関係」で,登校行動に貢献する因子は「仲間との関係」と「学校の勉強」「教師との関係」であった。
Vol.41, No.2, pp.119-128.
田上不二夫