小学生の適応行動と集団帰属志向との関係
日本カウンセリング学会第53回大会
集団社会化理論(Harris,1998)では,子どもは帰属集団に適応するために,各場面での振る舞いを使い分けている。本研究では,学級に不満足感を抱き、級友との関係に攻撃や回避を選択していた子どもに注目した。担任へのコンサルテーションと対人関係ゲーム・プログラムの導入によって、学級集団全体が親和的に変化を遂げると、子どもの適応状態もそれに伴い変容した。一連の変容プロセスを研究対象に、学級での個人の振る舞いとその帰属志向との関係について検討した。