第2章 第2節 学級づくりに使えるグループ・アプローチ (4)対人関係ゲームを担当した。
対人関係ゲームとは、田上不二夫が開発した集団支援技法である。
筆者が担当した不登校の中学生が学校適応を獲得するまでのプロセスを用いて、関係性のアセスメントと、介入プログラムの作成方法を解説した。
併せて、その理論的基盤ととらえることができるHarris(1998)のGroup socialization theoryを紹介した。20世紀最後の心理学革命と称されるHarrisの研究は、奇しくも田上と同時期にアメリカと日本で行われ、発表後にその共通性が発見された。