災害後のアントレプレナーの行動と事業戦略
東北地理学会
本発表の目的は、災害後に被災地で誕生した企業を、アントレプレナー、特にエフェクチュエーションの視点から改めて読み解き、その事業戦略を解明することである。Sarasvathy(2008)によるエフェクチュエーションの考え方は、熟達した起業家は手持ちの資源が少なくとも、それを駆使して事業活動を進めるといった視点を明らかにしており、近年、注目される概念である。本発表では、東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県気仙沼市に存在する株式会社気仙沼ニッティングを事例としてこの問題に迫った。