タスクシェアリングにおける看護補助者活用と課題に関する検討
布施淳子 山形大学大学院医学系研究科
八重樫愛子 東北福祉大学健康科学部保健看護学科
【背景・目的】2024年4月から医師の働き方改革により,各職種がそれぞれの専門性を発揮するための勤務環境やタスク・シェアリング/シフティングが推進された。看護師に関しては看護補助者への業務委譲について,令和4年度診療報酬改定には看護補助体制充実加算,さらに令和6年度ではケアを担う看護補助者の評価等が新設されている。医療提供において急速に看護補助者への業務委譲が推進されている。本研究では医療現場における看護補助者活用と課題について文献により検討する。
【方法】医学中央雑誌,Google Scholarを検索エンジンとし,2022年~2024年,keywordsを「看護補助者」「業務」とした。看護補助者の活用と課題に関する内容の類似性をもって分類した。2年間で原著論文と商業誌を合わせて93件で,分析は「看護補助者の活用と課題」の記された27件とした。
【結果】看護補助者活用の推進では,「看護師との業務の協働」「直接ケアと周辺業務担当者の業務の細分化」「看護管理者の研修」「看護補助者のスキルアップ研修」「看護学生の看護補助者の雇用」「外国人看護補助者の雇用」が挙げられた。課題では,「看護補助者の確保」「協働のあり方」「処遇」「定着」であった。
【考察】文献は各医療施設の取り組みでこれらがモデルケースとなり,活用が促進されていくものと考えられる。ケアを担う看護補助者の評価までは至っていなかった。